カルシウムとは?

カルシウムは我々人間にとって生きて行く為に必要な栄養素の1つです。

 

カルシウムは、骨や歯を作る以外に重要な働きをしています。

 

①体の筋肉の収縮、弛緩を制御している。

②脳や神経からの情報を伝達している。

③出血時の血液を固まらせる。

④ホルモンの分泌調整や酵素の働きを助けている。

⑤免疫の仕組みを助けている。

⑥さまざまな酵素の働きを援助している。

 

骨はカルシウムの貯蔵庫であり、体内にカルシウムが不足すると骨からカルシウムが溶け出して、血液中のカルシウム濃度が一定化されます。

 

カルシウムが不足すると血液バランスや血行がみだれ、足がツリやすくなったり、手足がしびれやすくなります。

 

高血圧・骨粗鬆症(骨粗しょう症)・動脈硬化などのトラブルの一因として、カルシウム不足もあげられます。もちろんカルシウム不足だけでこれらの症状は起きませんが、キッカケにはなり得るので注意が必要です。

 

カルシウムは、筋肉細胞にとって潤滑油の様な役割を果たす成分です。量が不足すると、筋肉がけいれんを起こしたり、硬直しやすくなってしまいます。ですからスポーツ選手が自分の能力を最大限発揮するには、カルシウムの摂取が欠かせないのです。

 

あなたは、カルシウムが足りなくなると、イライラしやすくなると考えていませんか?実はこれは、医学的な見地からすると少し説明が足りない表現になっています。不足が、直接イライラを引き起こしているわけではないのです。なぜなら、仮に体内で不足しても、それを補うために骨からカルシウムが溶け出し、血液中のカルシウム濃度が一定化される為です。

 

カルシウムが不足するとイライラすると言う現象は、正確には以下の様に説明する事が出来ます。

 

【不足→骨からカルシウムが溶け出す→何らかの肉体的トラブルを抱える→精神状態が正常ではなくなる(イライラする)】

 

ですから、常に情緒を安定させるためには、カルシウムの摂取が欠かせないのです。
カルシウムの摂取と肩こりの間には、大きな関係がある事がわかっています。これは具体的には、以下のようなメカニズムにより説明する事が出来ます。

 

【不足→骨からカルシウムが溶け出す→筋肉・骨格バランスがみだれる→肩こりになる】

 

ですから、日ごろからバランスよくカルシウムを摂取していると、肩こりの予防にも繋がるのです。

 

カルシウム不足が骨粗しょう症の様な、大きなトラブルを招く事があります。ですから逆に言えば、バランス良くカルシウムを取るとこの様なトラブルを事前に避ける事が出来ると言う訳です。骨粗しょう症は皆さんもご存知の通り、骨がもろくなってしまう疾患です。骨粗しょう症になると骨が折れやすくなったり、ひどい場合には寝たきり生活を送らなければならなくなります。また、骨粗しょう症は男性に比べて、女性がなりやすいのが特徴です。特に50代以降の女性は、体内バランスが大きく変化するため骨粗しょう症になる確率が上がります。くれぐれも女性の皆さんには摂取に代表されるバランスの良い食事習慣を心がけて頂きたいものです。

 

ダイエットの側面から考えますと、カルシウムは必要分だけ毎日取り続けると、とりあえず筋肉や脳は正常に活動してくれます。つまり摂取量に気を使った食事を心がければ、脳が正常に機能するため、ダイエット特有のイライラ感も少なくなると言う訳です。さらには、長期間に渡り安定してダイエットをする事にもつながります。具体的には、肉類などの脂肪分は避けて、小魚系の食品を意識的に摂取する食生活を心がける事がポイントです。気を配ったダイエットとはいわば、食事療法的なダイエットと言う事が出来るでしょう。

 

カルシウムは、私たち人間にとって大きな効果・影響を及ぼす栄養素です。しかしバランスよく摂取しなければ、逆に結石や高カルシウム血症のようなトラブルの原因にもなります。

専門家の話によると、80歳女性でもカルシウムをきちんと摂る事で、骨に改善が見られると言います。

 

また、特に14,5歳から18歳の女性は骨量を上げる必要がある為、無理なダイエットは厳禁だと言われております。

 

Ⅹ脚やO脚などは、成長期のカルシウム不足から来る骨の成長異常が原因の1つとも考えられています。

 

日本の土壌にはカルシウム分が少ない為、昔から日本人はカルシウム不足と言われています。


カルシウムのサプリメントもたくさん販売されているのに日本人の慢性的カルシウム不足が解消されないのは何故なのでしょう?

 

知っていましたか?カルシウムにも善玉と悪玉があることを

『どんなカルシウムも身体に良い』のではありません。カルシウムにもコレステロールと同じ様に、質の良い物(善玉)と悪い物(悪玉)があると言われております。

 

『悪玉カルシウム』とは、イオン化されたカルシウムの事です。イオン化カルシウムは作用が激しく活性化している状態にあるので、体内に入ると血中カルシウム濃度が一気に上がり、骨や歯に到達する前に筋肉や血管内壁、神経等に沈着してしまうカルシウムの事です。


『善玉カルシウム』とは、イオン化されていない非活性のカルシウムで、小魚や海草、野菜や大豆と言った物に含まれる天然素材のカルシウムの事です。体内に入ってからゆっくりとイオン化され、血中カルシウム濃度が激しく変化せずに、骨や歯に到達して行き貯蔵される身体に良いカルシウムの事です。


その中でも北海道八雲町で産出される、2,000万年~2,500万年風化された貝化石の『カミオニシキ貝』が、善玉カルシウムの王様とも言える位に良質なカルシウムなのです。